2021年2月に発売された「PRISMATIC ART COLLECTION」は、大人気商品となりました。数多くの高騰カードが登場し、それに伴ってBOX価格も上昇。
1BOXに1枚封入されているプリシク枠が何になるのかで、大きな盛り上がりを見せていました。
しかし、そんな高額カードたちが、一気に暴落してしまったのです。
きっかけとなったのは、2024年2月に発売された「QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE/UNITY」、そして、2025年2月に発売された「QUARTER CENTURY ART COLLECTION」でした。
2月のレアコレ系BOXは、毎回大きな盛り上がりを見せる可能性がある一方で、再録によって高額カードが大きく下落してしまう危険性もあるBOXです。
実際、私が所持していた高額カードたちも、この「レアコレ砲」によって大きなダメージを受けました。
では、なぜここまで暴落してしまったのか・・・。実際の流れをもとに解説していきます。
暴落を受けた主なカードたち
- 竜騎士ブラック・マジシャン・ガール
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール(絵違い)
閃刀姫-カガリ(絵違い)
召命の神弓-アポロウーサ(絵違い)
憑依装着-ライナ(絵違い)
I:Pマスカレーナ
I:Pマスカレーナ(絵違い)
灰流うららなどの妖怪少女
閃刀姫-シズク(絵違い)※SELECTION 5
Evil Twin リィラ(絵違い)※SELECTION 5
Evil Twin キスキル(絵違い)※SELECTION 5
私が登場当時からイラストに感動を覚えるほどかなり気に入っており、12,000円で購入した「召命の神弓-アポロウーサ」の絵違いプリシクは、現在では買取900円という事態に・・・。

また、仕事を頑張った自分へのご褒美として35,000円で購入した「照耀の光霊使いライナ」のプリシクに関しても、現在の買取価格は3,500円前後。0が1つ消えてしまいました。
実際の買取価格から分かる暴落
実際に私がメモしていた買取価格を元に考察してみましょう。
まずは「I:Pマスカレーナ」を見てみます。買取価格の推移は以下の通り。

23.08.21:20,000円
24.04.01:12,000円
24.10.16:6,000円
25.01.04:6,000円
25.10.15:5,500円
26.05.07:5,500円
「CHAOS IMPACT」でI:Pマスカレーナの20thシークレットレアが初登場し、その後、2021年発売のPRISMATIC ART COLLECTIONにてプリシクが登場しました。
プリシクの登場当初から買取価格は20,000円近い高額スタートとなり、20thの価格に関しても大きく崩れることはありませんでした。
その後も数年間にわたり、20,000円~25,000円前後の価格帯を維持。しかし、2024年4月頃からプリシクの価格が12,000円付近まで下落してしまいます。
これは、2024年2月発売の「QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY」で、I:Pマスカレーナのクオシクが登場した約2ヶ月後のことでした。
さらに2024年10月には6,000円前後まで下落。当初は「マスカレーナブランド」とも言える人気の高さで何とか耐えていましたが、それでも全体で見ると約70%以上の下落となっています。
しかも、その後も価格はほとんど回復していません。
次に「閃刀姫-カガリ(絵違い)」を見てみます。買取価格の推移は以下のとおり。

23.08.21:13,000円
24.04.01:11,000円
24.10.16:14,000円
25.01.04:9,000円
25.05.09:3,500円
25.10.15:2,200円
26.05.07:2,200円
こちらも「PRISMATIC ART COLLECTION」で登場したカードであり、2021年2月の時点から買取10,000円~15,000円前後という高額帯を維持していました。メルカリでも20,000円近い価格で取引されることが珍しくなかったカードです。
しかし、2025年1月頃からついに10,000円を割ってしまいます。
これは、2025年2月発売の「QUARTER CENTURY ART COLLECTION」にて、閃刀姫の絵違いプリシクがクオシクとして再登場することが判明した時期と重なっています。
そして、2025年5月には何と3,500円前後にまで下落。約80%近い大暴落となってしまいました。さらに現在では2,000円台まで落ち込んでおり、かなり厳しい状況となっています。
このような現象は、一部のカードだけではありません。
PRISMATIC ART COLLECTIONで高騰した数多くのプリシクで、同じような価格崩壊が起きてしまっているのです。
クオシクでの再録によりプリシクが下落した理由
大きな理由として挙げられるのが、プリシクとクオシクの見た目の違いです。
遊戯王には「20thシークレットレア」「プリズマティックシークレットレア(プリシク)」「クォーターセンチュリーシークレットレア(クオシク)」という、非常に近い加工の高レアリティが存在しています。
しかし、この3種類の中でも20thシークレットレアだけはカード名が赤文字になっているため、他のレアリティとは明確な違いがあります。
そのため、I:Pマスカレーナの20thに関しては、プリシクが登場しても大きな価格崩壊までは起こりませんでした。
一方で、プリシクとクオシクは見た目の違いがかなり分かりづらく、コレクター目線では「どちらか片方を持っていれば十分」と考える人が増えやすかったのです。ちなみに私もそう思っています。
結果として需要が分散してしまい、価値が共倒れのような状態になってしまいました。
違いの詳細については以下の記事で触れています。
実際にクオシクで再登場したカードほど、その後に大きく下落しているケースが目立っており、何より買取推移価格の数字の動きが証明しているのです。
KONAMIに言いたいこと(要望)
私がコツコツお金を貯めながら、数万円を出して購入したカードたちが現在5,000円以下になってしまったものも何枚もあります。
別に売るつもりはないので、それ自体は構いません。
それでも、自分が気に入って買ったカードの価値が大きく下がってしまうのは、やはり悲しいことです。
実際、再録が発表された瞬間「これは暴落するな・・・」と頭を抱えたのを今でも覚えています。
そして何より思ったのが、
「なぜQUARTER CENTURY CHRONICLEでの失敗を踏まえず、1年後のQUARTER CENTURY ART COLLECTIONでも繰り返してしまったのか」
ということでした。
正直、誰も得していないように感じます。
カードの価値が大きく下落してしまうということは、コレクター側だけでなく、KONAMI側にとっても長期的にはマイナスだと思うのです。
仮に、クオシクの加工が青文字になるなど、プリシクともっと明確に差別化されていれば、ここまで同じような暴落は起きなかったのではないかとも感じています。クオシクの仕様は本当に残念でした。
だからこそ、最後にこれだけは言いたいです。
「頼むから、2月箱で過去のプリシク系カードを同イラストで再登場させるのだけはやめてくれ」
まとめ
幸いにも、現在はクオシクから再びプリシクへ戻ったため、一旦は安心したいところです。
しかし一方で、今度は「20thやクオシクでしか存在しないカードを、2月箱でプリシクで再録する」という流れを、KONAMIなら普通にやりかねないとも感じています。
現在のプリシクは以前とは少し仕様が変わっているため、見た目での判別自体はある程度可能です。
それでも、加工の方向性が近い以上、今回と同じように価値が共倒れになってしまう可能性は十分あると思っています。
例えば「STRUCTURE DECK-青き眼の光臨-」で登場した「白き乙女」のクオシクは、現在買取40,000円前後という非常に高い価格になっています。
しかし、このカードも今後プリシクで再登場した瞬間、一気に価値が半分以下まで崩れてしまう可能性はかなり高いでしょう。
遊戯王において「再録」は本当に怖い存在です。
汎用カードの低レアリティ再録については、むしろどんどんやってほしいと思っています。プレイヤー需要がありますからね。
ただ、高レアリティの再録だけは別です。
コレクター層にとって、あれはもう「テロ」に近いものだと私は感じています。





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