トレーディングカードは、湿気や乾燥の影響を受けることで、下に反る「谷反り」や、上に反る「山反り」が発生することがあります。
そこで今回は、実際にカードを使って反りを直す実験を行いました。
反りが改善するまでにかかった時間や注意点、繰り返し直した場合にどうなるのかまで紹介します。

- 結論
谷反り:タッパーに乾燥剤とカードを入れ、約14時間密封する
※スリーブは外す
山反り:ハンガーに掛けた濡れタオルのそばにカードを置き、約12時間待つ
今回の実験では、この方法がカードの反りを直す最適な方法と時間でした。
ただし、反り具合によって時間の目安は多少前後します。
目安としては、谷反りは13~15時間、山反りは11~13時間程度がおすすめです。
短すぎると十分な効果が得られず、長すぎると乾燥・加湿が進みすぎて逆方向へ反ってしまう場合があります。
また、何度も反りを直そうとすると、イラスト部分にキズが付いてしまうことがありました。
そのため、反りを直す処置はできるだけ1回にとどめ、その後は適切な方法で保管することをおすすめします。
レア度で変わる?カードの反りの大きさについて
全てのカードが反りやすいというわけではありません。
実際に、保管方法やカードの種類によって反りや曲がりにどれくらい差が出るのかを確認するため、簡単な比較実験を行いました。

- 実験内容
パターン別に、加湿器の近くへカードを置いて1ヶ月間待つ。
①BOXにノーマルカードを15枚入れる
②BOXにイラストが光っているカードを15枚入れる
③BOXにもスリーブにも入れず、そのまま置く
- 実験結果
①に関しては、ほとんど反りが見られませんでした。
②と③は写真のとおり下に反っています。これは谷反りという状態であり、湿気によってカードが水分を吸ってしまっている状況です。
②に関しては、BOXに入れていても湿気の影響を受けてしまうことが分かりました。イラスト部分に光る加工が施されているカードは、反りやすい傾向があるようです。
③に関しては、②以上にかなり強い谷反りが発生してしまいました。
カードを保護するうえでは、しっかりとスリーブに入れ、暗所で保管することが大切になります。
カードの反りは除湿剤で改善できるのか

この2枚のカードが、今回使用するカードです。酷い谷反りですね。
湿気によりかなり水分を吸ってしまっているため、水分を取り除いてあげなければなりません。
そこで考えたのが「除湿剤を近くに置けば改善できるのではないか?」ということでした。
除湿剤の近くに、遊戯王の「スリーブに入れた魔法カード」と「スリーブに入れていない効果カード」をそれぞれ置いて実験しました。

結果は、1日経っても1週間経っても、どちらのカードにも全く効果はありませんでした。
このことから、カードの反りを改善するには、密封した状態でないと効果がでないという結論に至りました。
そこで使用するのがタッパーと乾燥剤です。
谷反り 乾燥剤でカードの反りを直す時間の目安(除湿)

- 実験内容
タッパーに谷反りしているカードと乾燥剤を1つずつ入れ、蓋をしっかり閉めて暗所で保管しました。
用意したもの:
乾燥剤、タッパー、谷反りしているカード
- 実験結果
24:00から実験を開始。
10:00頃には徐々に効果が出始め、その後も1時間ごとに状態を確認。
その結果、14:00頃には真っすぐになっており、実験開始から約14時間で谷反りが改善。


このことから、谷反りしているカードは、乾燥剤と一緒に約14時間密封することで改善できることが分かりました。
ちなみに、スリーブに入れたまま同じように実験しましたが、1日経っても全く改善されませんでした。
そのため、乾燥剤を使用する際は、必ずスリーブを外してから行う必要があります。
今回使用したカードの反りにおすすめの乾燥剤は「白元アース」製となります。
山反り 濡れタオルでカードの反りを直す時間の目安(加湿)

同じように、もう1枚の強く谷反りしているカードでも実験しました。
こちらも乾燥剤と一緒に密封すると、約14時間後には真っすぐになりました。
今回はそのまま実験を続けたところ、16時間後頃から逆方向に反り始め、18時間後には上側へ反ってしまいました。

これが山反りという状態であり、乾燥剤を長時間使用したことで、カードを乾燥させすぎてしまった状況です。今度は、この山反りしたカードを元に戻します。
乾燥させすぎた状態ということは、カードに適度な湿気を与える必要があります。

- 実験内容
ハンガーに濡れタオルをかけ、そのそばにカードを置きました。
紫外線対策で、日光が当たらない場所を選びます。
濡れタオルの水滴等が触れないように、少し離します。
用意したもの:
濡れタオル、ハンガー、山反りしているカード
- 実験結果
そのまま約12時間置いたところ、山反りしていたカードが真っすぐになりました。冬の乾燥対策に、濡れタオルの効果があるということも実証できたのではないでしょうか。

このことから、濡れタオルのそばにカードを約12時間置くことで、山反りを直せることが分かりました。
最終結果として、反りのあったカード2枚を直すことができました。

カードの反りを何度も直すとどうなるのか?
乾燥剤で谷反りを直したカードをそのまま何の対策もせずに放置すると、やがてまた反りが戻ってしまいます。
そんなカードを、もう一度乾燥剤で直そうとするとどうなるのでしょうか。
結果は、反り自体は改善されましたが、見た目ですぐ分かるくらいのキズや汚れがイラスト部分についてしまいました。
カードは、反りが発生した時点で少なからずダメージを受けている状態です。その状態で何度も乾燥や加湿を繰り返すと、カードへの負担も大きくなってしまいます。
そのため、乾燥剤を使用してもカードの反りが治らない可能性や、キズ・汚れがさらに目立ってしまう可能性もあります。
ですので、反りに対する処置はできるだけ1回にとどめ、その後はスリーブに入れて暗所で保管することをおすすめします。
まずは何よりカードが反らないように保管することの方が大切です。
湿気対策や保管方法については、二重スリーブやマグネットローダーで劣化を防げるか実験した記事で詳しく紹介しています。

まとめ
今回は、カードの反りを直す方法について実験結果をもとに紹介しました。
反りは乾燥剤や湿気を利用することで改善できますが、これらはあくまで応急処置です。
一番大切なのは、カードを反らせないように保管することです。
そのためには、二重スリーブやマグネットローダーなどを活用し、湿気や乾燥の影響を受けにくい環境で保管しましょう。
私は実際にさまざまなトレカサプライを使用し、それぞれの特徴や使い方を検証しています。
カードの保護におすすめのスリーブやローダー、保管方法をまとめた記事もありますので、大切なコレクションを長くきれいな状態で保管したい方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。




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