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武藤遊戯時代の遊戯王からのアニメファンとして、心に残る思い出は数多くある。しかし、その中でどうしても腑に落ちないことがある。
それは、一部のファンの間でも根強い人気を誇るカップリング
「城之内×舞」の結末だ。
2人の年齢差は
・城之内克也:高校2年生(16歳or17歳)
※誕生日が1月25日の早生まれなので16歳と仮定する。
・孔雀舞:24歳
つまり、城之内と孔雀舞の年齢差は8つも離れている。
最初は性格も真逆で、相性最悪な組み合わせ。
舞は傲慢で自信家、一方の城之内は負けキャラとして描かれており、何かと衝突することが多かった。
しかし、物語が進むにつれて2人の関係性が少しずつ変化していく。
キャラクターの相性というものはとても大事で
舞のような「一見傲慢だが実は繊細で優しい一面もあるキャラ」と、
城之内のような「一見頼りないが、いざというときに輝く男気キャラ」
の組み合わせは最高なのである。
舞は、遊戯たちとの出会いをきっかけに「仲間の大切さ」を学び、次第に心を開いていく。
一方の城之内は、物語を通じてどんどん成長し「負けキャラ」として描かれていた彼が、いつしか「主人公スキルを持つ頼れる存在」に変わっていった。
数々のデュエルなどを通じて2人の距離感が縮まる様子は、一部ファンの間では「城舞」とまで呼ばれるようになったのだ。
現代のアニメで言えば、私の大好きな、とあるシリーズの上条当麻と御坂美琴のような関係そのもの。(年上年下の関係は逆だが)
この2人の関係性が築き上げられていく様子に、多くのファンが「早くくっつけ!」ともどかしい思いを抱いていたことだろう。
私もそんな一人である。
可愛い系のキャラがほとんどいなかった初代遊戯王DM。
ヒロインこそ、真崎杏子だが、孔雀舞には彼女にしかない魅力があるのです。
結ばれた後の世界線
世の中には「結ばれそうで結ばれないカップリング」というものがある。
先ほど挙げた上条当麻と御坂美琴に加え、
有名どころで言えば、江戸川コナンと灰原哀も一例だ。
これらの組み合わせに共通するのは、男女それぞれが「最高の相性」を持つキャラクターであること。(コナンくんの場合は性格というより見た目)
これらのカップリングにはまだ「可能性」が残されている。
物語が続いている限り、いつか報われる日が来るかもしれない。
しかし「遊戯王DM」のように原作が完結してしまった作品では、もうその「可能性」は閉ざされてしまっているのだ。
年齢上、もちろん城之内と舞の結婚は無理。
しかし、ファンとしては「絶対に結ばれてほしい2人」という願いがどうしても捨てきれない。
そのためには、まずはカップルになってくれ。歳の差なんていいだろ。
「もし自分にイラストを描く技術があれば、城之内と舞が結ばれた世界線を自分で描きたい」
こんなことを考えてしまうこともある。
そんな中、公式で「デュエルオペラ」という形で2人が共演したときは、嬉しくて仕方がなかった。
「闇マリク戦のアナザーストーリー」は素晴らしい内容で、ファンにとっては特別な出来事だったのではないだろうか。
今でもファンの間では「城之内×舞が結ばれてほしい」「結婚してほしい」という声が上がり、2人を描いたイラストも描かれている。
更には、古参の遊戯王ファンからすれば知らない人はいないキャラデザ担当、加々美高浩さんが、中の人の結婚記念にこのようなイラストを投稿したほどである。
よくよくみると・・・舞さんの左薬指には指輪が。
両想いの確定演出は描かれていない
お互いのことが好きというのは、実は確定ではない。
厳密に言えば、舞は言うまでもなく当確、城之内が不明なのだ。
だが、乃亜編の第119話で、バーチャル童実野町で遊戯達が記憶の中でさまよっているときに注目するシーンがある。
グールズから本田たちが逃げているときに、舞がちょうど通りかかり助けてもらうシーンなのだが、本編とは違い、助手席に城之内がいるのだ。
本田たちではなく、城之内視点で間違いないだろう。
そのときの会話が
「ねえ、どこへ行く?城之内」
「どこでもいいや、お前の行きたいとこで」
なんでドライブデート中なのか。
そして場面が変わり、海の前に2人がいる。
なんとここで舞の告白未遂イベントが発生。
「城之内のことが・・・」と言った瞬間、これは現実ではないことに気づき目が覚めた。
この一連の流れをどう解釈するかは難しい。
とはいえ「鈍感主人公気質」なので、城之内は舞の気持ちに気づいていない可能性も高い。
そして、仲間としての好きという可能性もある。
鈍感系にありがちなモヤモヤ展開のままアニメは終わってしまったのだ。
城之内×舞の始まり
実際2人が初めて対峙したのは王国編の序盤。
そのときは城之内の勝利で終わった。
始まりのきっかけは、ペガサス城での決勝T。
城之内は決勝Tに参加するためのカード「王の右手の栄光」を対戦相手のバンデット・キースに盗まれ、不戦敗の危機に陥っていた。
そこに現れたのが舞だった。
ずっと一人で生きてきた舞だったが、遊戯たちが自分のことを仲間だと言ってくれたことで、大切さを認識する。
1回戦で闇遊戯に敗れたこともあり、必要なくなったカードを城之内に渡した。もちろん助ける必要なんてなかった。
ここから始まった。
バトルシティ編
マグナムの登場
第80話の1話完結型のお話。
このお話がなんだかんだで城舞のベストエピソードかもしれない。
ハリウッドスターのマグナムから、デュエルで勝ったら結婚してほしいとプロポーズされるが、城之内は
「断るなんてもったいねえ、結婚しろよ!」とかいうクソ発言をする。
そのときの舞の「この鈍感野郎」という表情はアニメでよくみる展開だ。
妹の静香から「舞さんって素敵ね」「彼氏とかいるのかな」と言われても
「そんなこと考えたこともなかった」
「あいつデュエル以外興味ないだろ、好きになられた男も大変だ」
とかいう畜生発言のオンパレード。
と言ったかと思えば今度は
「舞はデュエリストとして一流だ、あんなのどうってことない」
と全く狙ってないド天然な飴と鞭を炸裂。
舞が劣勢に追い込まれると今度は勝手に焦りだし「どうにかしろ」と騒ぎ出す。これも彼らしい。
マグナムに挑発されると
「俺にだって舞と付き合う資格ぐらいある」
と言い出し、周りを唖然とさせる。まったくこいつは。
舞は勝利するが、マグナムの策略により大凧で連れ去られてしまう。
必死に抵抗した結果、大凧から落ちてしまい、手すりに何とかつかまるが、落ちたら即終わりという状況に陥ってしまう。
「スタントマンに助けを頼む」マグナム。
「飛び降りろ!俺が受け止めてやる」と身を乗り出す城之内。
舞は飛び降り、城之内はなんとか受け止めて助けることに成功。
後述の闇マリク戦でも分かるように、無茶をしてでも助けに行くのが城之内。
友人のカードのために海に飛び込むような男。
惚れない訳がない。
マグナムは完全降参するしかなかった。
闇マリク戦での舞の敗北
正直見返したくない話だ。
仕方がないので第92話の最後のシーンだけ見返す。
ラーの翼神竜のダイレクトアタックで勝負が決する。
しかしこれは闇のゲーム。神の攻撃を喰らったら、生きて帰れない可能性は高い。
たまらず城之内がデュエルリングに割って入り
ホールディング・アームズとレッグスで動けない舞を庇おうとした。
逃げてと言われても「そんなことできるか!」と助けることしか考えない。
神の攻撃が来てしまうが「仲間を見殺しにできるか!」と背中で受け止める準備をした。
そして舞の最後の発言。
「私がこの大会に出た理由は、あんたともう一度会いたかったから」
※原作では「それしか気持ちを届ける方法を知らないから」という結構大事なセリフが続くのだが、アニメ版ではカットされている。
そして最終的には闇遊戯が登場。
王様の力で何とか背中で受け、全員一命はとりとめた。
このときの描写からも、城之内に対して好意的と見える。
その後、闇遊戯が闇マリクに勝利したことにより無事目が覚める。
第142話では、静香と舞がプチドッキリを仕掛けるシーンが描かれた。
まんまと騙された城之内は泣いてしまう始末。
しかしここからが問題である。
第143話のバトルシティ最後のシーン。
それぞれ次の目標に向けて別れることになる。
舞は城之内をみて何か言いたげな表情をするが何も告げずに去ろうとする。
杏子からは「最後くらいビシッと決めなさいよ」と言われるが
急におどおどしてしまい「頑張れよ」と一言。
なんじゃそりゃ。違う、そうじゃない案件。バカか。
ここから歯車が狂い始めてしまった。
助かった後、変に強がらずに、自分に正直になっていればよかった。
ここが、舞さんの大きな分岐点だったと思う。
その後どうなったかというと、
城之内に対する好意の感情を認めるどころか、ライバルとしての気持ちが嫉妬に変わってしまったのである。
それがドーマ編。
疑問が残ったドーマ編
アニメオリジナルのドーマ編。
バーサーカーソウルで有名な、闇遊戯vsインセクター羽蛾のデュエルがあるシリーズである。
全体を通してみれば、話自体はとても面白く満足だった。
しかし、一つだけどうしても解せないことがあった。
舞の扱いである。
舞の闇堕ちとも言われており、第152話のタイトルは「闇に堕ちた舞」。
闇マリク戦での敗北後、心が強くなりたい。デュエルで無敵になりたい。と葛藤していた。
そのためには「城之内を倒すこと」
海馬の闇遊戯に対するライバル心とは全く違う、嫉妬の負の感情。
なぜこうなった。
そしていろいろあった結果、ドーマ側の敵キャラとして登場することになったのだ。
城之内とのデュエルは2回行われ、
1回目は引き分け、2戦目は舞の勝利だった。
しかし、全く面白くなかった。
最大のライバルとして、デッキもバトルシティ以降最大限強化された状態での正々堂々2人の戦いが見たかった。
KCグランプリの1回戦、城之内vs舞だったらなーなんて。
(デュエルオペラという形で観ることはできたのは大変嬉しかった)
城之内の「こんな形でのデュエルは望んでいない」という気持ちが全て。
特に2戦目(第172話~173話)で城之内は、マグナムに続く舞狙いのヴァロンとの激闘により満身創痍になっている中での連戦。
第173話のタイトル「苦い勝利」が物語っている。
意識もはっきりせず、デュエルをするのがやっとの状態だった。
正直見ててもつらさしかなかったお話。
そのときの舞は、オレイカルコスの結界による作用で心を乱しており、
「城之内をとにかく倒すこと」しか頭になかった。
彼がフラフラしていることにも全く気づかない。
「お前が本当は優しいやつだって知っている、あのとき(王国)の借りを返せていない」
となんとか目覚めさせようとする城之内。
もう後には引けなくなっている舞。
そしてハーピィの攻撃で決着がつく状況に。
望んでいた舞の勝利だ。
だが、攻撃宣言をしようとした瞬間、声が出ない。
目的どおり城之内を倒すことができるのに、思っていた感じと違う。
「お前の勝ちだ、舞」
と城之内は呟いた後、体力が尽き倒れてしまう。
人生2回目のデュエル続行不能により、舞の勝ちだ。
正気を取り戻した舞は、ようやくヴァロンとの闘いで満身創痍だったことに気づく。
「結局何もしてやれなかった、デュエル、楽しかった」
と言い残し、そのまま意識を失ってしまった。
「本当は分かってた、こんなことして勝ったって、何にもならないってことぐらい。最初から分かってた、分かってたのに・・・」
倒れた彼をみて、自分が間違っていた方向に進んでいたことに気づく。
しかし、気づいたときは時すでに遅し。
あーあ。バッドエンド一直線。
その後、城之内の分も背負い、ヘルモスの爪のカードを持ってドーマと戦うのだが、デュエル内容もロクに描かれることなく、三銃士のエース、ラフェールにあっさりと敗北。
なんじゃそりゃ。
城之内×舞ファンとしては、モヤモヤしか残らない結果となった。
マグナムやヴァロンが城之内には敵わねえって託したんだから、彼らのためにもさあってね。
城之内×舞のその後
その後は「それぞれの道を歩いて、お互い強くなったらまた会おう!」みたいな感じで終わりになってしまい、2人の仲は進展せず。
なんだこれはという結末。
最初見たときは「こんなもんか」ぐらいだったが、深夜アニメを見るようになって、遊戯王というアニメを別の視点で改めて見返したあたりから、なんか納得いかなくなった(苦笑
城之内と舞のアナザーストーリー、どんな形でもいいのでみたいなあって。
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