ナスダック100は、人気の高い投資信託の一つです。
ざっくり言うと、S&P500がアメリカの主要500社を対象としているのに対し、ナスダック100は主にハイテク企業を中心とした100社で構成されています。
企業数が少ない分、値動きの振れ幅は大きくなりやすく、利益が大きくなる可能性がある一方で、下落時の影響も大きくなりやすいのが特徴です。
メリットとしては、GoogleやApple、Microsoftといった世界的に有名な企業の比率が高い点が挙げられます。
個別株に投資するほどのリスクは取りたくないものの「アメリカの成長の中心にある企業へ効率よく投資したい」と考える人にとっては、非常に分かりやすい選択肢と言えるでしょう。
一方でデメリットもあります。
ITバブル崩壊のような大きな調整局面が訪れた場合、ハイテク企業への依存度が高いナスダック100は大きく下落する可能性があります。
S&P500なら耐えられる水準でも、ナスダック100では最悪50%近い下落を覚悟する必要がある場面も想定されます。
それでも、IT分野の成長性を信じて長期投資を続ける人にとって、ナスダック100は非常に魅力的な投資先です。実際の投資結果を踏まえながら、近年の成績と今後の見通しについて考察していきます。
ナスダック100でやばいほど増やせる?投資結果


2022年8月に10万円を一括でナスダック100へ投資した結果、2026年2月末時点で評価額は218,810円(約+118%)という成績になりました。


同じ日から比較のため、S&P500にも同額を投資しましたが、こちらの評価額は196,514円(約+96%)と、同期間のリターンを比較すると、ナスダック100の方が約20%分高い結果となっています。
約4年で資産が2倍以上に増えた計算になるため、長期で見るとナスダック100は非常にやばい伸びを見せる指数だと実感しています。
仮に同じタイミングで100万円を投資していれば、単純計算で200万円前後になっていたことになります。
改めて、世界の株式市場においてアメリカのハイテク企業が中心的な存在であることを感じさせる結果と言えるでしょう。
ただし、この4年間ずっと右肩上がりだったわけではありません。途中には大きく下落する局面も何度かあり、含み益が一気に減る場面も経験しています
そうした暴落期を売らずに耐え続けたからこそ、現在の結果につながっているのが実情です。
約4年で二度のナスダック100の暴落期
①世界的大感染症による不況
2022年といえば、まだコロナの影響が色濃く残っていた時期でした。ようやく出口が見え始めたとはいえ、市場は不安定な状態が続いていました。
私は2022年から投資を始めましたが、最初の1年間のナスダック100はほとんどマイナス圏に沈んでいました。
10万円で始めた資産は、最大で約78,000円まで下落。約20%のマイナスです。数字で見るとシンプルですが、実際に自分のお金が減っていくのを見るのはなかなかきついものがあるのではないかと思います。
最終的に1年トータルではプラスで終えることができましたが、その裏ではこうした下落局面に耐える時間が確実に存在していました。長期投資といっても、決して気楽なものではありません。
②トランプ関税
そして2025年に世界を騒がせたトランプ関税問題。こちらはまた違った意味で衝撃的でした。
毎日のように5%以上の下落が起こり「また今日も下がるのか」という状況が続きます。耐えきれず、たくさんの損切り民が発生。ところが、下げ切ったと思った翌日には、今度は一日で10%以上上昇するという見たことのない日も。
値動きの振れ幅が異常とも言えるほど大きく、精神的な消耗はコロナ禍以上だったかもしれません。
今回はじわじわ減るというより、1か月で一気に資産が約20%近く減るパターンでした。増えるときはやばいほど増える一方で、減るときもやばいほど減る。
ナスダック100は、S&P500と比べても、こうした急激な値動きにあります。
こうした局面でも売らずに保有を続けられるかどうかが、最終的なリターンを左右するのだと実感しました。
実際にやって分かったリスクと注意点
ここまでの経験を踏まえて感じたのは、ナスダック100は「増える力」だけでなく「減るスピード」も相当なものだということです。
コロナ禍ではじわじわと20%近く下落し、トランプ関税の局面では1か月で約20%資産が減る場面もありました。数字で見ると同じ20%でも、体感はまったく違います。前者は不安が長く続き、後者は一瞬で資産が削られる感覚です。
一括投資の場合、この下落を真正面から受けることになります。積立と違って取得単価を平均化するわけではないため、タイミング次第ではいきなり含み損を抱える可能性があります。
また、ナスダック100はハイテク株の比率が高いため、金利や政治リスクの影響を強く受けます。調子が良いときは市場全体を牽引しますが、悪材料が出たときの下落幅も大きくなりがちです。
実際にやってみて分かった注意点はシンプルで、
- 短期の値動きに一喜一憂しないこと
- 余裕資金で投資すること
- 暴落を「想定内」にしておくこと
この3つが揃っていないと、途中で手放してしまう可能性が高いと感じました。
ナスダック100は長期では強い指数だと思いますが、誰でも簡単に増やせるわけではありません。暴落期を受け入れられる覚悟があってこそ、今回のような結果につながるのだと思います。
下落局面に耐えられず、養分とならないための心の持ち方についてはこちらでまとめています。
▶損切り民が養分になる新NISAの7つの落とし穴と投資マインド
ナスダック100の今後について考察
これからもハイテク企業が経済の中心であり続ける可能性は高いと感じています。デジタル化やAIの進展は一過性のテーマではなく、社会の構造そのものを変えていく流れだからです。
その中心にいるのは、やはりアメリカ企業です。ナスダック100はそうした成長企業を多く含む指数である以上、長期的には恩恵を受けやすい構造にあります。
ただし、2026年のスタートはやや不安定です。AIブームで株価が大きく上昇したかと思えば、今度はAIによる失業懸念や景気減速の警戒感から下落する場面も見られています。期待と不安が同時に存在する、落ち着かない相場環境と言えるでしょう。
それでも、5年後、10年後という時間軸で見れば、アメリカのハイテク企業が生み出す利益と技術革新は続くと考えています。短期的な上下は避けられませんが、長期では企業価値の成長が株価に反映されていく可能性は高い。
だからこそ、ナスダック100で資産を増やせる可能性は十分あると見ています。ただし前提は、暴落を受け入れられる長期目線であること。そこを間違えなければ、やばいほど増える局面は今後も訪れると考えています。
まとめ
ナスダック100への一括投資を約4年間続けた結果、資産は+118%とほぼ2倍に増えました。長期で見れば、やはりアメリカのハイテク企業が持つ成長力は非常に強いと実感しています。
ただし、その過程は決して順調なものではありません。コロナ禍や関税問題などの影響で、資産が20%近く減る暴落も経験しました。増える力が大きい分、下がるときの振れ幅も大きいのがナスダック100の特徴です。
今後もAIをはじめとした技術革新の中心にいるのはアメリカ企業であり、長期的な成長余地は十分あると考えています。短期の値動きに耐え、長い目線で保有を続けられるかどうかが、最終的なリターンを左右する投資先だと言えるでしょう。


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