遊戯王 なぜ高騰からのバブル崩壊をしたのか?今後のトレカ市場を徹底予想

遊戯王バブル崩壊

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2019年頃から始まった遊戯王バブル。特に20thシークレットレアの女の子カードを中心に価格が急騰し、大きく賑わせました。

ですが、それも長くは続かず、現在は全体的に相場が落ち着きを見せています。なぜ高騰が起きて、そして崩壊したのか。今後再び市場が盛り上がる可能性はあるのか。

そして、カードゲームのデジタル化(ソーシャルゲームの人気上昇)が進む中、なぜ今も実物のカードが価値を保ち続けられるのか。

トレカ業界の今後についても、20年以上にわたり遊戯王カードを中心に集めている私が徹底予想していきます。

結論をいうと以下のとおりです。

●バブル期の主な要因●

  1. 20thシークレットレア(以下20th)の女の子カードが注目を集め「女の子20thが熱い」と話題に
  2. 大手カードショップが強気の買取価格を提示し、それに連動してフリマ取引も活発化
  3. 後継レアリティであるプリズマティックシークレットレア(以下プリシク)も好評で、バブルを後押し
  4. 世界的な感染症の影響はあったが、高額カードはコレクター需要が中心のため相場への影響は限定的
  5. ちなみに、ブルーアイズなど、初期カード(特に美品)は今も高値で安定して取引されている

●バブル崩壊の主な要因

  1. 25th・クォーターセンチュリーシークレットレア(以下クオシク)が20thやプリシクと大差なく、マンネリ感が強まった
  2. 高額の20thやプリシクがレアコレなどでクオシクで再録され、供給過多により希少性が崩壊
  3. 25th自体の収録も多すぎて1枚ごとの価値が薄まり、コレクター人気も低迷
  4. トレカの保管意識が浸透し、美品の供給が増えたことで「美品であること」の価値が相対的に低下

※2や3はコナミの戦略ミスと言っていいでしょう。プレイヤーのための再録はまだいいと思いますが、それを高レアリティの再録としてしまうと下落に繋がってしまいます。




トレカに関わる3つの需要層

遊戯王に限らず、トレーディングカードゲーム(トレカ)を好む人たちは、大きく3つの層に分けられます。

  • デュエルを楽しむ「プレイヤー層」
  • カードを集めること自体に価値を感じる「コレクター層」
  • 相場変動を利用して利益を狙う「副業・投資層」

この3つの需要層が交差しながら市場に熱が生まれ、価格が急騰していきます。一方で、どれかの需要が崩れるとバランスが崩れ、バブルが崩壊するきっかけにもなるのです。

遊戯王バブル期

遊戯王カードの相場が大きく動き出したのは、2019年後半〜2020年頃のこと。そこから約2〜3年にわたり、かつてない高騰(バブル期)が続きました。

中でも注目を集めたのが20thシークレットレアの高騰です。特に「女の子イラストの20th」が次々と高額で取引されるようになり、一気にコレクター需要が加熱。

20thは20周年を記念して約1年間限定で封入されたレアリティであり、封入率や枚数も少ないため希少性も高く、これまでにない高級感のあるカード加工も相まって非常に高い人気を博しました。

その人気に引っ張られるように、20thが封入されていた過去のBOXも次々と高騰。BOXそのものの価格も跳ね上がり、通常の新弾BOXでさえ予約が困難になるほどの盛り上がりを見せました。

2020年に発売された「ETERNITY CODE」のBOXは多数の女の子の高額20thが収録されたこともあり徐々に高騰し、3倍以上で長きにわたり取引。

後継レアリティであるプリズマティックシークレットレア(プリシク)に移行した後もその熱は冷めず、バブル期はしばらく継続しました。

遊戯王バブル崩壊と原因

しかし、バブル相場はそう長く続くものではありません。

諸説ある中で、私はそのきっかけの一つにプリシクの後継高レアリティである「クォーターセンチュリーシークレットレア(クオシク)の加工仕様」があると考えます。

というのも、プリシクとクオシクの見た目に明確な差がなく、期待されたほどの特別感が感じられなかったからです。

クオシクは、20thと同様に25周年記念として約1年間限定で封入されたレアリティで「20thを超える存在になるのでは」と注目されていました。

ところが実際には「思ったほどでもない」という声が多く、私も同じような感想を持ち、市場の熱は次第に冷めたと考えています。

さらに追い打ちをかけたのが、毎年恒例となっている2月のレアコレBOXです。

このBOXで、これまで高額を維持していた20thやプリシクの人気カードが、クオシク仕様で次々と再録されました。

その結果、元々の希少性は失われ、価値が分散。カードの特別感も薄れていきます。

たとえば「すでにプリシクの灰流うららを持っているなら、クオシクの灰流うららは別に要らない」といった感覚です。

現在はクオシクは廃止され、プリシクに戻ったので、高レアリティの再録はもう起こらないかなと流石に思っていますね。

加えて、市場全体の傾向として「とにかく女の子カードをキラ仕様で投入しておこう」というKONAMIの方針も見え隠れし、供給過多に拍車をかけました。その結果、希少性はますます低下し、価格も次第に落ち着いていきます。

また、近年は「遊戯王は高く売れる」という意識が浸透し、カードの取り扱いが丁寧になったことも一因です。

スリーブやローダーで開封後から丁寧に保管される美品が増え、流通数も増えたことで「美品であることの価値」が以前より薄れてしまいました。

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昔のカードが未だに高値で取引されているのは、流通枚数の少なさもありますが、それ以上に美品であることの価値が高いから。

こうした流れを経て、現状は「バブルが崩壊した」というよりは、むしろ「価格が適正に戻った」と思います。

遊戯王バブルは再び来るのか

遊戯王カードに再びバブルが訪れる可能性は、十分にあると考えています。

一度高騰したという“前例”がある以上、どこかのタイミングでまた繰り返されるのが相場というものです。

また、市場全体の動きという視点では、新NISAを利用して資金を運用しており、その中で市場には共通するパターンがあると感じています。こうした経験から、市場動向についても一定の理解があります。

そもそも、25年以上にわたって人気を維持してきた遊戯王が、そう簡単に衰退していくとは考えにくいです。

カードゲームがデジタル化する中にあっても、遊戯王のアナログとしての魅力は根強く残っています。

現在は最高レアリティがプリシクに戻りましたが、すでに数万円単位で取引されるカードもちらほら登場してきています。

その背景には「封入率」「イラスト」「デッキテーマの人気」といった要素が密接に関わっており、今後もこの3点は高騰を左右する大きな要素になるでしょう。

そして、これからも高騰の中心になるのは「女の子カード」であることに変わりはなさそうです。

個人的にはコレクターなので、お手頃価格で集められる今の市場はむしろありがたいとも感じています。

もしバブル期に手が出なかったカードを揃えるなら、今は絶好のタイミングかもしれません。

バブル期の再来までとはいかないとは思いますが、徐々にトレカ市場も苦戦しながら人気も取り戻しているように感じます。

そしてなにより、あのKONAMIのことですから・・・次の一手をすでに考えているはずです。

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アナログがデジタルに唯一勝てるのがトレカ

※実物カードを「アナログ」ゲーム内のカードを「デジタル」と表現します。

近年、カードショップの数は年々減少傾向にあり、カード業界全体が厳しい状況にあるのは事実です。

その背景には、カードゲームのデジタル化が大きい理由の一つ。

ようやく自粛生活が明け、リアル大会の開催も増えてきましたが、プレイヤーの多くはすでにデジタル派へと移行しつつあるのが現状。

では、紙のトレカの時代はもう終わってしまったのでしょうか?

私はそうは思いません。むしろ、アナログのトレカには、デジタルにはない「強み」があると考えています。

その最大の違いは「価値の残り方」です。

アナログカードは、BOXを買ったりシングルカードを集めたりする中で、実物のカードという「資産」が手元に残ります。たとえ遊ばなくなっても、失くさない限りそのカードがなくなることはありません。

一方でデジタルカードはどうでしょうか。いくら課金して手に入れても、もしサービスが終了してしまえば、そのデータはもう使えなくなります。

さらに、デジタルカードには「◯円で買える」「高騰している」といった、資産価値的な概念がほとんど存在しません。

一方、アナログカードには「傷の有無」「光り方」「加工の質感」「流通枚数」など、アナログならではの価値の基準があります。

これらは実物が存在するからこそ生まれる要素であり、デジタルでは再現ができない部分です。

もちろん、デジタルにはデジタルの良さがあります。

ですが、デジタル化が進むこの時代において、アナログで「物としての価値」を持ち続けられる存在として、トレカは唯一と言ってもいいジャンルなのではないでしょうか。

今後のトレカ市場についての予想

現在のトレカ市場は、依然として遊戯王とポケモンカード(ポケカ)の2大タイトルが中心となっています。

それに続く形で、ワンピースカードやデュエル・マスターズ(デュエマ)、バトルスピリッツやヴァイスシュヴァルツなども一定の存在感を保っています。

ただし、遊戯王であれば「デュエルリンクス」ポケカであれば「ポケポケ」といったソーシャルゲームへの人口移行が進んでいることも事実で、ユーザーのお金の使い道が変化しているのは否めません。

それでも、全国各地でトレカの大会は盛んに行われており、高額カードが継続的に取引されている現状を見れば、市場としての勢いは十分に感じられます。

一度高騰したものは、形を変えてまた高騰する。相場の歴史は、そうやって繰り返されてきました。

今は少しずつ盛り上がりを取り戻しており、近い将来に再びV字回復を果たす可能性も十分にあると感じています。

数年前、トレカ投資という言葉が流行りました。そして、失敗してしまった人もよく見かけました。今ではそんな言葉もあまり耳にしなくなっています。

その理由は、目に見える派手な盛り上がりがなくなったからでしょう。探そうと思えば穴場はあるのに。

そして「気づいたらもう高くて手が出ない」そんな状況にならないように、今のうちにトレカの動向をチェックしておくことが、これからのトレカ市場と向き合う上で大切でしょう。

補足1 オリパ会社の参入が意味するもの

ここ数年でさまざまなネットオリパ会社が登場するようになりました。むしろバブル期よりも参入数が増えている印象すらあります。

もし儲からないのであれば、普通は撤退していくものです。ところが、遊戯王やポケカなどを中心に扱うオリパ会社が、減少するどころか次々に増加しています。

「遊戯王カードなどネットオリパは儲かっている」からこそ、新規参入が後を絶たないのです。儲かる理由は、利用しているお客さんが多いから。トレカの需要がまだまだあるということの裏付けでしょう。

私自身もいくつかのネットオリパを利用してきましたが、人気カードや将来的に注目されそうなカードの選定など、各社ともよく研究されていると感じます。

発送や梱包も丁寧で、“ビジネス”として本気で取り組んでいる会社が多い印象です。

こうした状況を見る限り、オリパの盛り上がりが未だ保てていることが、今後のトレカ市場にとってはプラスになる傾向にあると言えるでしょう。

補足2 灰流うららからみる高騰と下落傾向

遊戯王屈指の人気カード「灰流うらら」の価格変動は、現在の市場を読み解くうえで非常に重要な指標だと考えています。

というのも、このカードはコレクターとプレイヤーの両方から需要があるうえに「女の子カード」としての人気まで兼ね備えている、いわば高騰要素をすべて満たしている存在だからです。

灰流うららは、20th・プリシク・クオシクの3種類の高レアリティで登場しています。それぞれの買取価格の傾向は以下の通りです。

  • 20th:2022年には買取14万円を記録。その後クオシク登場の影響で一度下落したものの、2024年には18万円まで謎の再高騰。しかしこれは一時的なもので、現在は10万円前後で落ち着いています。
  • プリシク:かつては3万円近くまで高騰しましたが、クオシクの登場により約半値にまで下落。現在ではクオシクとほぼ同額に。
  • クオシク:3度目の高レア登場ということでさすがに新鮮味に欠け、登場直後の買取価格は1万円前後と、灰流うららのブランドからするとかなり控えめな水準に。

これは、先に述べたように高額だったカードのクオシク再録による価値の分散が明確に数字に表れている典型的な例です。

まさに「プリシクの灰流うららがあるのだから、クオシク版は要らない」という心理が、そのまま相場としてデータに反映された形と言えるでしょう。

より詳細なグラフや価格推移は、以下の記事にまとめています。

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